虚ろなる時
閑かに移ろう色彩
息を数えて
心は風に去りぬ

草臥れた脚
聳え立つ電波塔
頼り無い物
只彷徨う許りで

点り始めた白洋燈
群れ戯るる子供の声
生者必滅会者定離
往き交う社員の靴音
夢は何処

言葉が解れて記号に変わる瞬間は
この手を確かにぎゅっと握っていて

昏れる小路は猫の通い路
包み込んで往くは夜の匂い
食卓に今置かれる夕刊
郵便ポストは今日も朱い
何時も通り
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